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総社中央店ブログ

【本社】オーダースーツの選び方(オーダー屋目線)

いろいろなサイト(ほぼ自分とこのHP制作)が

オーダースーツの選び方、なるものを当事者が第三者的に書いているところが散見されるので

ガルディもここはひとつ開き直って我田引水してみます。

題して

オーダースーツ販売会社によるオーダースーツの選び方 その1

まずは昨今、オーダースーツ販売店は増えてきていますが

行っているオーダー方法は様々なカテゴリーが存在します。

1.パターンオーダー

いわゆるパターンが決まっていてサイズ・デザイン的・服地の種類的な縛りが多く、

簡単な長さ・太さなどしか変えられないもの。

概念としては既製服に近いものがあり、受注発注ではなくほぼ生産されたものを寸法調整する程度。

オーダースーツで1週間なるものは、ほぼこれとみて間違いないです。

細かく縫製の指示を出すものではない分、安価に素早く仕上げられるのが特徴。

昨今のオーダー屋さんでイージーオーダーかパターンオーダーかを見極めるのは納期が分かりやすいです。

国内縫製でオーダー受注発注は細かい指示を与えるので1週間で出来ません。

1週間ということは土・日稼働しても7日間です。

ガルディは過去50年弱、色々な縫製工場と取引してきてイレギュラー的にも1週間で縫うというのは

ありませんでした。

2.イージーオーダー

シルエット・スタイルごとに細かくセレクトできる型紙が存在し

体型補正・寸法指定・デザイン指定ができるため、お客様側からすると

フルオーダーに近い感覚でスーツを注文することが出来ます。

昨今のオーダースーツは、このカテゴリーが多くて分かりにくいですが、ガルディもこれに当たります。

細かく指定できる分、かなり奥が深いので販売する側にもかなりスキルが必要となり

多店舗化にはむかない(人材育成が難しい)。イージーオーダーに技術が有るか無いかは

メジャー採寸からゆとり量を計算出来て、型紙にはめていくことが出来るかどうか。

これが出来ないと各シルエット・スタイルごとのゲージ服を用意する必要があり

1店舗当たり膨大なゲージ服の展示スペースとコストが必要となります。

逆説すると各シルエット・スタイルごとのゆとり寸と上がり寸の把握が必要なのです。

ちなみにガルディではゲージ服存在しません。必要ないから。

3.フルオーダー

昔の誂(あつらえ)服、いわゆるテーラーメイドです。

1人の縫製職人がAtoZ、最初から最後の仕上げまで行うオーダースーツの原初。

一番の魅力は”手のにおいがするデティール”です。

本当にきれい。特に釦ホールと衿の返りと袖付け。

 

地方では以前は当たり前のように存在した”テーラー何々”ですが

今は高齢化のためほとんどのお店がなくなりました。

国内の服地で5万円、縫製代が10万円なので一番安価で15万

ちょとええのをとなると20万から30万が相場でした。

ロードサイド店に代表される郊外型量販店の価格破壊により

ほんとうにこういったいい職人のお店が時代に淘汰されてしまいました。

いまでもテーラードスタイルのオーダー屋さんは残っていますが

自分で縫製せず、縫製工場に出して仕上げの数か所を自分でやっているという

ところもあるので、内ポケットのタグをみたら自分で縫っているか否かが見極められると思います。

 

総括

三種三様、何が自分の価値観にあっているのかは人それぞれ。

既製品でもシルエットのきれいな技術の高いものもたくさんありますし

オーダーしても全然思ったものと違うものが出来たりします。

結局、既製品でもオーダーでもフィッターがお客様の好みを聞き出す能力が

一番大事なのだと思いますので、そこのところの価値観を押し付けてこないところを

選ぶことが一番重要なんだと思います。

 

 

スタッフ西野

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